地方(いわき)での建築・デザインを取り巻く環境を内側から見てみます。設計事務所の仕事は設計能力よりも日常への洞察と思慮で成り立っていること、図面の余白に書かれた見えないメッセージなどを紹介します。
2009年03月

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2009年03月20日

■消えないもの・・!
img008.jpg
消えない記憶がある、いや消えていなかった というべき。
「連合赤軍」・・今の50歳から上の人にしか無い記憶だろう・・。
知らない人のためにナビすれば、このポスターに写る若者が
手に持っているのは銃だ・・この写真の前後、若者たちは仲間を
リンチ(私刑)し山荘に人質をとって立てこもり銃撃戦となる・・。
この映画をどうしても見なければならない・・という義務感の
ような感覚で久しぶりに映画館に行った。
正直な感想は・・見終えるまで辛かった・・。

田原総一郎・評
「若松孝二に屈してはならないと両手を膝の上で握り締めながら
やっと見終えた。しんどいが目をそらしてはならない映画である。」

そのとおり・・。
若い人達には、この映画は決して理解できないだろう・・いやみ
や皮肉ではない。見たとしても残酷なリンチの印象ばかりが残る
だけだろう・・と思う。
あれは何だったのか・・どういうことだったのか・・。
この疑問が整理できないままに残っていた。
TVの雪景色の中軽井沢での実況中継・・徐々に同情的に様変わり
しつつあった世論・・銃撃戦のどちら側にも在る論理のギャップ・・。
若松監督は、いい加減に若しくはいい塩梅に終わろうとしつつある
あの時代の青年達に強烈なメッセージを送ったのだろう。
  自分の人生のために、今一度、凝視して下さいと・・

若い人達に解かるようにいうとすれば、例えば、あの時代に
その学生運動の終焉に学生だった私は、その後の叫びのように
出てきた拓郎を聴きや「カムイ伝」や「明日のジョー」を読んでいたが、
「明日のジョー」の最後のシーンで高森・ちば両氏の激論の末に
描かれたという、リングの椅子に座って真っ白く描かれたジョーは、
  死んでしまったのか・・
  終わった安堵で眠ったのか・・
わからないまま残っている埋没した記憶のようなものだ。
引っ掛かったままのとげのようなものだ・・。

終わりのエンディングの画面をじっと見ながら、何故か、同じ頃に
あった三島由紀夫の市ヶ谷での割腹事件が鮮烈に浮かんだ・・。
どれもこれも今でも・・抉られるように胸が騒ぐ・・。

空中に飛翔した激しい感情は、30年も経っているというのに
・・未だ落ち所を探していた・・。
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2009年03月15日

■梅がない・・?
水戸、偕楽園、好文亭。
襖絵・・つまりウォールペインティング。何故、これほどピシャリと
はまるのか?若い人たちにわかるだろうか・・?
状況(環境)を感性が読み取り、見抜き、教養と熟練が見えるものに
してゆく・・。空間に抉り出して見せる・・。

2009.偕楽園 028

これは「萩」だが、さてさて好文亭の襖絵はこの他に、「松」「桜」「つつじ」
「竹」等々見ごたえがある、これを見ただけで十分満足だった。
?「梅」の襖絵が無い・・・・・・。
2009.偕楽園 040
あった・・・十分にあった・・・そうだった・・・描かれてないから観える
だった・・・画家の全体構成への創造力と日本人の情緒・・・。

人間性を無視して人の能力や知力までを数値で計るように、
いや数値だけで見よう見ようとするような法律ばっかり作っている、
梅の絵をあえて描かなかった画家のような情緒 が欠落している
霞ヶ関の役人には、
・・マッ、ワカラネエだろうなあ・・・。

2009年03月01日

■何か疲れた、この二週間のこと・・
090213_1108~0001
小名浜岡小名にダウド夫妻の経営する英語塾が竣工間近。
最後の打合せ、工程会議を行う。
外装の色彩に留意したが、コンパクトできりっとした印象に仕上がったか。
2009.コンサート 040
新たにスペインバルの仕事にかかるために一日がかりで東京の店舗を
視察。
数店舗視察して今、話題になっている「MUJI」のレストラン(新業態)も
見たが、これはそれとは別の本格的なバルの店舗。
「MUJI」は誤りだと私見を持つ・・音や臭いや、湯気や喧騒も味なのだ・・。
レストランで機内食を食べるのではないのだ・・。
090220岡本太郎
東京で渋谷の岡本太郎を見る。
この絵が飾れる大壁面があって本当によかったし、雑踏にある岡本太郎は
本領発揮かもしれない・・。
090224_1442~0001
翌日は、今建築中の眼科をチェック。
下のボードはマテリアルボードといって、内装仕上げ材の現物を貼って一覧
にしカラーコンセプトや色調、イメージバランスをチェックするもの。
施主には勿論だが、施工者にもこちらの意図が伝わる優れもの。
090224_1448~0001
目の治療に使用される空間にはそれなりの配慮がいるが、全体にベーシック
に優しくまとめてある。
この医院は「いいづか眼科クリニック」、錦町中岡に近々開院する。
最近、そういえば、木造建築が続く・・。
090224_1132~0001
続いて、勿来カトリック幼稚園が改築、施工者が決定したので工程会議を開く。
幼稚園の行事と園児の安全性に細心の配慮をはらう。
このミサに使われていた建物が解体される。
いつものことだが、役目が終わる建物に対する敬意を忘れてはならない。
新しい幼稚園も、もちろん木造だ。

これらのスケジュールの合間に、協会の総会があり、学生の設計コンペの
審査と表彰があり、講習会があり、ペットボトルツリーの最後のイベントの
コンサートがあり・・
そして何より、私の五十数歳の誕生日があり・・何か、疲れが・・。

けれども、疲れの本質はそんなことではない・・これらは汗をかいた労働の
心地よい疲労にしかすぎない。
精神の疲労は、これらの日常に追われる設計を取り巻く環境からきている・・
具体的にいえば、設計やデザインを資格商売に落とし込もうとしている今の
流れにある・・。
いよいよ始まる、資格のなかの資格の一級構造建築士や設備士(何の
ための構造計算適合性判定だったのか)、火災保険でも災害保険でもない
住宅瑕疵担保履行法(つまり倒産保険か)・・。

いよいよ黒雲は頭上に濃く、低く、垂れ込め始めている・・のに、
私たちは雨除けも灯りも準備できていない・・行き先のわからない電車に
乗っている・・というわけだ。

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